自宅の離れで父親が30代後半の息子の遺体発見、死後1ヶ月以上経過「息子の部屋に行ったら死んでいた」

事件・事故

近くにいても顔も合わさなければ言葉も交わさない

そんな親子や夫婦は今やどこにでもある風景ですが、気づいたときには死んでいたということも実際にあり得る話しのようです

自宅の離れに住んでいた30代後半の息子が1ヶ月ほど物音がしないと不審に思った父親が様子を見に行ったところ息子の遺体を発見しました

死後1ヶ月以上は経過しているものとみられます

 14日午後7時すぎ、愛知県西尾市一色町の男性会社員(69)の住宅で、「息子の部屋に行ったら死んでいる」と110番通報がありました。警察が駆けつけたところ、敷地内にある離れの2階で遺体を発見しました。

遺体は男性で、死後少なくとも一か月以上経っているとみられ、目立った外傷はないということです。
警察によりますと、離れには30代後半になる男性の息子が1人で住んでいて、一か月ほど物音がしないことを不審に思った男性が部屋を訪ねたところ、遺体を発見したということです。
東海テレビ

 

愛知県西尾市一色町のストリートビュー

 

30代後半の息子、ひきこもり状態だった

同じ敷地内の離れの2階に住んでいたという30代後半の息子は、両親と顔をあわせることもなくひきこもり状態だったということです

働いていないため収入はないはずですが、食事はどのようにしていたのでしょうか

遺体はミイラ化していたという報道もあり、ミイラ化する条件はいくつかありますが

急速な乾燥をもたらす自然条件のほかに、そこにできる死体が脱水症状を起こして餓死するなどで死亡した
Wikipedia

このような場合もミイラ化するということであれば、息子が水分や食物を摂らず餓死した可能性が高いようです

 

子供部屋おじさんとは?

近年、実家の子供部屋で暮らす30代40代の成人男性が増えており「子供部屋おじさん」と呼ばれているようです

成人後暫く経っても実家から離れず、実家の子供部屋で暮らすおじさんのこと。
若い世代はパラサイト・シングルと呼ばれており、この言葉が流行した頃(1990年代後半)の該当男性達がそのままスライドした人間も多いと思われる。
主に40歳以上の中年・中高年になっても親元から離れることなく精神的・社会的に自立できていない人というネガティヴな意味で使用されるケースが多い。
ニコニコ大百科

その中でも仕事に就かず親の収入で暮らす中高年のニートが増えていることは問題となっています

40代息子の両親は70代以上となっている場合が多く、息子の将来を悲観して殺害に至る事件も発生しています

 

中高年のひきこもりは61万人、政府初の調査で

2019年3月時点、政府の調査では40~64歳のひきこもりは全国で61万人以上

自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳が、全国で推計61万3千人いるとの調査結果を発表した。7割以上が男性で、ひきこもりの期間は7年以上が半数を占めた。
日本経済新聞

15歳から39歳までの人数を合わせると100万人を超えているとのことです

ひきこもりになった主なきっかけは仕事に関することが多く、その後就職することなく親の収入を頼りに生計を賄っている場合も多くあります

家の生計を立てているのは父母が34%、自身が30%、配偶者が17%で、生活保護は9%だった。悩み事に関して「誰にも相談しない」という回答が4割を超えた。

今回遺体で発見された30代後半息子も仕事に就かず、親に対してもそれらを相談するnなどもしていなかったと思われます

両親から見ても成人を過ぎた大人である息子に自ら声をかけることは難しい状況だったのではないでしょうか

 

ほとんど顔を合わすこともなくなっていたとはいえ、これまで育ててきた息子に何も相談されず餓死されてしまうほど悲しいことはありません

両親からすれば子供は何歳になっても自分の子供

親は死ぬほど悩むことがあるならいつでも話して欲しいと願っているものです

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