ながらスマホで歩いたり、自転車を運転している人はおそらく自分の足元だけ見ていて前をいません
なので、大抵は前からくる人がながらスマホをしている人を避けている場合がほとんどです
この高3女子も前にいた高齢男性に気付かず衝突し、男性は意識不明の重体となりました
6月に事故に遭ったこの被害男性は意識を取り戻したものの未だ入院中です
高3女子は重過失傷害の疑いで書類送検されました
兵庫県伊丹市で6月、スマートフォンを操作しながら自転車を走らせ、高齢の男性をはねて重傷を負わせたとして、伊丹署は1日、重過失傷害の疑いで、同市に住む高校3年の女子生徒(17)を書類送検した。
書類送検の容疑は6月17日午前7時40分ごろ、伊丹市安堂寺町1の市道交差点でスマホを操作しながら自転車を運転し、小学生の通学路で見守りボランティアの活動をしていた男性(78)に衝突し、脳挫傷やくも膜下出血などのけがを負わせた疑い。
同署によると、女子生徒は登校途中で「スマホに気を取られ、前をよく見ていなかった」と容疑を認めている。スマホの無料通信アプリを起動させていたとみられるという。男性は事故後、一時重体となり、意識は回復したが現在も入院している。
高3女子がながらスマホで歩行者と衝突、どこで?
伊丹市安堂寺町1の市道交差点
時速20km/hで3秒、約17m進む
自転車で進む速度はちょっと早めに走ったらだいたい15km~20mぐらい
立ち漕ぎで頑張ったら30kmくらいでしょうか
時速20km/hだと3秒で約17m進みます
5秒なら27m
17mなら乗用車が全長5mくらいなので約3台分、27mなら5台分くらいです
その距離をほとんどスマホだけを見て正面を見ずに進むということは、目をつぶって進むのと同じくらい危険なことです
正面を見た時の視界
ながらスマホなどで下しか見ていない時の視界
去年8月にスマホ捜査、イヤホンで片手にドリンクを持って自転車で走っていて歩行中の77歳女性を死亡させた事件では20歳女子大生に禁錮2年執行猶予4年(求刑禁錮2年)の判決が言い渡されました
記事ではこの女子大生は時速9.3km/h、女性と衝突する手前1.4mで気づいたということです
計算上、前にいる女性に気づいてから0.54194秒後に衝突したことになり、避けれるはずがありません
まさに目をつぶって走行しているのと同じです
重過失傷害とは?
過失傷害罪
過失により人を傷害した場合に過失傷害罪となり(刑法209条1項)、法定刑は30万円以下の罰金又は科料。
Wikipedia
過失傷害でも重大な過失があった場合には重過失傷害となり業務上過失傷害と同等の処罰となります
法定刑は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金
示談が成立しなけれ17歳であっても起訴されることとなります
自転車であってもながらスマホではその運転の悪質さによって重い刑罰が科せられます
自分が走ってくる自転車に衝突されたら、どれほどの衝撃があるか想像するのは難しくないはずです
ながらスマホは目隠しして自転車に乗っているのと同じ行為です
自転車に乗っている時にスマホを閲覧・操作したい場合には一度停止するか家に帰ってからにしましょう
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