もはや何がしたいのか分かりません
韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は26日に日本とのGSOMIA破棄について日本の対応次第ではGSOMIA破棄を再検討しても良いとの考えを示しました
8月24日がGSOMIAの延長期限でしたが、2日も前倒しで破棄を発表しておきながら撤回を検討するとはGSOMIAの重要性についての認識が甘すぎるとしか言いようがありません
【ソウル聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は26日、国会予算決算特別委員会で、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を決めたことについて、「終了決定が効力を発揮するのは11月23日」とした上で、「(対韓輸出規制など)日本の不当な措置が元に戻れば、わが政府もGSOMIAを再検討する方式が望ましい」との認識を示した。
日本の不当な措置 撤回なら軍事協定終了決定見直し=韓国首相 | 聯合ニュース【ソウル聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は26日、国会予算決算特別委員会で、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を決めたことについて、「終了決定が効力を...
もくじ
韓国はなぜGSOMIA延長しなかったのか?
おそらくはGSOMIA破棄以外に日本のホワイト国除外、半導体素材輸出規制に対する決定的な報復措置が見当たらなかったのではないでしょうか
その上、8月15日の光復節(解放記念日)での演説で文在寅大統領は
「日本が対話と協力の道に出れば我々は喜んで手をつなぐ」
とまで日本に歩み寄ったものの、安倍政権から何の反応もないためGSOMIA破棄を決定したのではないかと思われます
また、韓国に対しての輸出規制について対話に乗り出さない日本がGSOMIAを先に破棄する場合、韓国が侮辱されてしまうといった考えもあったようで、ならば先に破棄して日本の出方を見ようといった意図もあったようです
法務部長官候補に指名したチョ国(チョ・グク)前青瓦台(大統領府)民情首席秘書官について娘の不正入学や多くの疑惑への目をそむけるために24日であったGSOMIA延長期限の2日前に破棄を決定したとも言われています
韓国はなぜGSOMIA破棄を再検討しても良いと言い出したのか?
最大の理由は米国の反応ではないかと思われます
米国は日韓の問題については「日韓間の対話で解決を」という立場を維持しつつGSOMIAは延長が望ましいとしていましたがGSOMIA破棄決定後「強い憂慮と失望」を表明
またGSOMIA破棄について韓国側で「米国が理解を示した」と伝えていたにも関わらず、米国はそれが「嘘(lie)」であると否定
米国は駐米韓国大使館と韓国外交部に直接抗議するまでに至っています
「明確に言って事実ではない。ここ(駐米韓国大使館)とソウルの(韓国)外交部に抗議した」
朝鮮日報
この状況で一方的にGSOMIA破棄を決めた韓国が米国から非難を浴び、日本に対しては沈黙していることから、米韓軍事同盟の基盤が揺るがされることを懸念してGSOMIA破棄を再検討しても良いといった態度を見せているのではないでしょうか
しかも今回「(対韓輸出規制など)日本の不当な措置が元に戻れば」と発言していることから、韓国側が自分たちが譲歩したにも関わらず「日本が対話の意思を見せなかったため、韓国としては仕方なくGSOMIA破棄に至った」と理由付けし日本に責任転嫁しようとしているように見えます
GSOMIAについて韓国側の発言の矛盾
偵察衛星7基を持つ日本に対して1基も持たない韓国は軍事的情報収集能力において明らかに日本に劣ると見られます
24日に北朝鮮から発射された飛翔体について韓国の発表は日本の10分遅れでした
これまで北朝鮮からのミサイル発射についての情報は韓国が先に発表していましたが、GSOMIA破棄後初めて日本が先に発表となりました
これについてGSOMIA破棄が影響しているのかといった懸念が韓国内にあったものの大統領府は否定
さらには日本からの情報は何一つ役に立っていないと見解を示しました
だがこの日の北朝鮮のミサイル発射の発表自体は日本が速かったが、弾道ミサイルかどうかと、高度、距離、発射場所と方向など具体的情報は韓国軍当局が先に公開した。
韓国合同参謀本部は、日本政府が北朝鮮のミサイル発射を発表したことと関連し、「われわれが先に探知し、公示した情報もわれわれがもっと正確で詳しい」という立場を明らかにした。続けて、日本が11月24日まで有効なGSOMIA協定に基づき情報共有を要請し、まだ協定は有効なため情報を提供する予定だと付け加えた。
青瓦台も聯合ニュースとのインタビューで「文在寅(ムン・ジェイン)政権になってから日本から北朝鮮のミサイル発射に関する情報を得て分析に活用したことは1度もない。北朝鮮のミサイル発射と関連して日本が提供した情報はただの1件も意味あるものがなかった」と言い切った。
https://japanese.joins.com/article/901/256901.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|ranking
それならば、GOSOMIA破棄は韓国に不利となる点はなく、再検討などせず米韓間、日米間での情報共有で十分ではないでしょうか
GSOMIA破棄は韓国内で過半数が賛成、金正恩国務委員長もお望みのはず
【ソウル聯合ニュース】韓国の世論調査会社、リアルメーターが26日に発表した調査結果によると、韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を決めたことに対し、「良い決定」だとする肯定的な評価は54.9%、「誤った決定」だとする否定的な評価は38.4%だった。
韓日GSOMIAの終了決定 肯定的評価が54.9%=韓国世論調査 | 聯合ニュース【ソウル聯合ニュース】韓国の世論調査会社、リアルメーターが26日に発表した調査結果によると、韓国政府が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を決めたことに対し、「良い決...
反日と南北統一も政策の第一とする文在寅大統領ですから、せっかく国民の過半数が賛成しているGSOMIA破棄を再検討するなどあってはならないはずです
支持率にも影響しますし、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長もそんなことは求めていないはずです
もともとGSOMIA破棄は金正恩国務委員長の意向に沿ったものだとも言われています
GSOMIAを延長してしまっては韓国の国民の総意や北朝鮮の要望を裏切る行為となってしまいます
文在寅大統領にはぜひGSOMIA破棄について揺らぐことなく強固な意思をもって突き進んで欲しいものです
日本政府としては韓国のGSOMIA破棄について「理解出来ない」といった見方が大半であるものの、これについては国家防衛には影響がないとの見解であり、輸出規制取りやめを条件にGSOMIA破棄を再検討しても良いなどとする韓国側の意思には聞く耳を持つ必要はないでしょう
韓国がGSOMIAを破棄!中国ネットの反応は・・「日本は全く気にしない」「米国はいざとなったら日本側に」
日本に対してよりも韓国自ら大きなダメージを置くこととなったGSOMIA破棄
日本の輸出規制に対する韓国の次の報復カードは何が飛び出してくるのでしょうか
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