2018年の今年の夏は異常な暑さに見舞われましたね
各地で今までの最高気温を更新
観測史上最高記録は2018年7月23日、埼玉県熊谷での41.1℃でした
多くの人が熱中症で搬送され熱中症対策も連日テレビで放送
そして注目されたのが、小中学校のエアコン設備状況
熱中症はもとより学習環境の改善という点から各地の小学校のエアコン設置率が見直されるようになりました
世論の高まりもあり、エアコン設置は急速に進んでいるようです
多くの市町村で来年度中には設置率100%達成の見込みを伝えています
これで少しでも、子供達に過ごしやすい環境になるといいですね
設置されたエアコン、夏と冬の設定温度は?
エアコン設置されたことで気になるのが設定温度
せっかくのエアコンも快適な温度でなければ意味ないですもんね
夏は30℃以下(ほぼ28℃)で統一されているようです
気になるのは冬ですが、なんと教室の室温が10℃以下でないとエアコンを使用しないという自治体もあるようです
環境省を始めとする各自治体の推進する「ウォームビズ」では推奨設定温度は20℃になっています
エアコンなど暖房器具の使いすぎによる地球温暖化を抑制するためにこういったキャンペーンが行われている訳ですが、大人は20℃で子供は10℃で我慢というのは少し理不尽な気もします
各地の小中学校の冬のエアコン設定温度を調べてみました
各教育委員会のエアコン運用指針
京都市教育委員会は「18℃」
稼働期間は概ね12月上旬から3月中旬
http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000042/42606/acsisin.pdf
このあたりが適正な設定方針ではないでしょうか
春日部市は「19℃」
これならしんちゃんも満足
http://www.boe.kasukabe.saitama.jp/sisetu/H28.7us.pdf
福岡市は「18℃」となっていますが、暖房運転を開始するのには条件があります
「教室内の温度が10℃を下回ったとき」
つまり室温は11℃や12℃では暖房を付けてもらえないということです
これは文部科学省の学校環境衛生基準で
「教室の温度は10℃以上、30℃以下が望ましい」とあることから、10℃以上の室温なら問題ないという判断からでしょう
福岡市の子どもたちは室温が10℃以下かどうか、温度計をすごく気にすることになりそうです
同じ福岡県の筑紫野(ちくしの)市は「18℃」
http://www.city.chikushino.fukuoka.jp/data/open/cnt/3/4898/1/kuuchousetubiunnyousisin.pdf
同じ県でも市町村によって方針が違うようですが、概ね期間は「12月・1月・2月」で教室の室温は「18℃」といった感じです
健康には温度だけでなく湿度も重要
ただ、乾燥する冬にエアコンの使用は湿度の低下を招きます
インフルエンザウイルスは、一般に高温多湿環境では生存率が低下すると言われています。乾燥しているとインフルエンザの生存率が高くなり、感染しやすくなります。
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教室の室温だけでなく湿度にも注意する必要があるでしょう
加湿器などの対策が必要ですね
小中学校のエアコン使用については「昔は~」などと賛否ありますが、そもそも昔と今では環境も子どもたちの体力も違っています
時代の変化とともに過ごしやすい環境を大人が整えてあげるべきでしょう
親としては教室が少しでも快適な空間になったなら、子どもたちにも今よりももうちょっと勉強に頑張って欲しいと思ってしまいますが、これは欲張りすぎでしょうか(笑
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