石破元幹事長、総裁選敗北後は自民離党で新党結成が濃厚か?

政治

9月20日に自民党総裁選は安倍首相と石破元幹事長の一騎打ちとなった

石破氏の地方票が善戦するとみて安倍首相との対決を「接戦」「追い上げ」などのワードで評価するが、安倍首相の圧倒的勝利は揺るがないであろう

現在は石破氏がどれだけの票を獲得するかが焦点となっているようだ

 

得票数では国会議員票と党員・党友票の合計800票のうち、石破氏が200票を取れるかどうかがポイントとみている

日本テレビが行った党員調査でが15日、16日に行った調査では、安倍51%に石破が41%

自民党内で7割~8割の票を獲得するであろう安倍首相だが地方票では厳しい結果が出ている

 

これらは今後の選挙において安倍政権への支持層に不安があることを意味している

ここで200票、つまり党員の25%が石破氏を支持するようなら、安倍首相も石破氏を無下には出来ないということ

つまりは議員内ではそうではなくても地方の自民党支持者には石破支持が多くいて、総裁選後に石破氏に対して「冷や飯を食わす」対応をしていては自民党全体の支持率を下げる可能性がある

このため石破氏及び石破氏が代表を務める水月会に対してなんらかの忖度を強いられることになる

安倍首相としては理想としては750:150またはそれより大差で勝利したいところだろう

 

さて、総裁選では石破氏敗北が決定的ではあるわけだが、その後に離党はあるだろうか?

石破氏にはご存じの通り自民党を離党していた時期がある

しかも自民党が政権を失ってからのことだ

1993年、細川連立政権が推進した政治改革関連4法案をめぐり、野党に転落した自民党の方針に反して賛成し役職停止処分を受けたため、自民党を離党

改革の会に参加し、改革の会・新党みらい・柿澤自由党が合流した自由改革連合を経て、新進党結党に参加した

しかし、1995年に国連中心主義を唱える小沢一郎が新進党党首に選出されると、安全保障政策に失望し、1996年の第41回衆議院議員総選挙を前に単身、新進党を離党。総選挙では新設された鳥取1区から無所属で出馬し、過半数に達する得票で圧勝した。

以後7度、鳥取1区では対立候補に1度も比例復活を許さず、当選を続ける。1997年3月、自由民主党に復党。

Wikipedia

石破氏にはもちろん自民党内でも、石破氏の総裁選後の処遇が満足いくものでなければ離党はあり得ると考えているのではないだろうか

総裁選の得票数が200以上なら石破氏が影響力ありと判断して離党阻止のためにある程度の役職を与えて石破支持者にアピールする必要があるだろう

仮にも100を切るようであれば、石破氏に対して厳しい処遇となることが考えられる

 

もし離党となった場合を考えてみたい

総裁選開始後、石破氏は基本理念は「正直、公正」としてモリカケ問題を中心にもっぱら安倍政権の不正疑惑などについての非難が多かった

政権論争よりも国民の7割以上が「納得出来ない」としているモリカケ問題を扱った方が自民党党員を支持を集めやすいと判断したのだろう

これには自民党内から「個人攻撃だ」との声もあり、若干その音量は低下したものの安倍首相の政策にたいする批判ありきの姿勢は変わっていないように見える

この点では野党となんら変わりがないように思う

ネットからも「離党しろ」「野党へ行け」との声が見られる

 

ここで直近の政党支持率を見てみる

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入党の可能性があるのは立憲民主党ぐらいだろうか

実際に立憲民主党からの応援の声も多数あるようだ

野党が安倍政権打倒が目標であり、憲法9条の自衛隊明記、消費税10%への増税、そして未だに続くモリカケ問題など安倍政権の政策に異を唱える姿勢は石破氏とみごとに一致しているのだから無理もない

もちろん憲法9条の自衛隊明記における主張の違いは石破氏と立憲民主党では異なるのだが、安倍首相の早期改正に異論を唱えるという点で共通認識を持っているようだ

 

現在石破氏は61歳だ

政界ではまだ若い部類に入るだろうが、野心のある彼のことだ

そろそろ自民党で党三役ぐらいには入りたい時期だろう

党三役(幹事長、総務会長、政務調査会長)

石破氏は2017年に

「私のようなものでも、仮に政権を担うのが望ましいということであれば、それを目指したい」

と語っていた

だが、今回総裁選を敗戦となる石破氏にとって自民党で入閣することはあっても重要ポストに就くことは難しくなることは間違いない

そして離党となっても他党で誰かの下に就くといったことはプライドが許さないのではないだろうか

そして、それでも良しとされるほど支持されている野党も存在しない

 

となれば党内の支持者を引き連れて新党立ち上げ

現在散り散りになっている野党からの取り込みを目論むのではないだろうか

「安倍一強」と言われたこれまでの政権で石破氏善戦と評価される報道を見れば存在感をなくした野党議員にはさぞかし魅力的に映るだろう

石破氏も地方での手応えを感じたのならばなおさらだ

新党結成後、野党第一党となる可能性も十分にみえてくるのだ

石破氏の離党、新党結成

それらが意味のないものと思い至らせるために安倍首相は石破氏を完膚なきまでに叩きのめさなければならない

 

ネットでは

安倍首相に敗戦濃厚でも真っ向勝負している石破氏は素晴らしい

安倍首相が無投票で選ばれては自民党に対する不満も大きくなっていただろう

石破氏に感謝すべきだ

との声もある

違うのだ

自民党支持者は安倍首相を野党と同じように批判する候補者が見たいのではない

政策をお互いぶつけ合い、論戦している姿を見たいのだ

テレビ討論を見ても石破氏の理想論を語り続ける姿は、かつて政権を掴んだ際の民主党をほうふつとさせる

さらには安倍首相の政策に意義を唱え、対案もほとんどなく批判を重ねるところは野党と変わりがない

石破氏が対立候補なら無投票で良かったと思う

 

得票数により自民党内で石破氏の処遇がどうなるか、石破氏自身の動向も気になるが、石破氏には自民党を離れ野党として頑張って頂ければ良いのではないだろうか

(画像は朝日デジタルより)

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