2018年8月10日、神奈川・横浜関内にオープンした
「手焼き生ハンバーグ なまはん家」
その店名とインパクトのあるPOPで注目を集めていた
この画像からは明らかに表面だけ焼いたレアなハンバーグを食べれるイメージがある
厳選された黒毛和牛入りの国産牛を100%使用ハンバーグをレアで食べれたら流石に美味しそうだ
「手焼き生ハンバーグ なまはん家」OPENから18日目で業態名変更
ところが、2018年8月28日に早くも業態名を変更
「生ハンバーグ」という売り文句が使われなくなった
変更後は
「専用グリルコンロで、手焼きハンバーグ なまはん家」
そこには以下のような経緯があった
8月10日、横浜関内に新規オープンし、話題の新業態「なまはん家」が、「生のまま食べれるハンバーグ」と誤解と混乱を生じさせてしまった為、轄保健所と緊密に協議し、業態名称を改称、連携して誤認防止策を講じている。
運営会社は横浜市内周辺にButcher’s grillや麺匠濱星など6店舗のローカルチェーン飲食企業の株式会社Butcher(代表取締役 岩﨑 賢)。https://www.excite.co.jp/News/release/20180830/Dreamnews_0000180228.html#ixzz5QynP3I8Y
おそらく多くの人はその店名とPOPの写真から「生で、もしくはレアで食べれる珍しいハンバーグ」と思ったことだろう
さらに、こうも思ったのではないだろうか
「牛肉って生で食べてもいいんだっけ?」
実は牛肉は生で食べても問題ない
ただし、表面は十分に加熱されていなければならない
だから焼き肉を自分で焼いて表面に赤みがなくなれば、内部は真っ赤でも問題はないということだ
理由として、食中毒を起こす細菌やウイルスは基本的に肉の内部にはおらず消化管の中にいる
この細菌らが解体作業の時に漏れ出て食肉の表面に付着してしまう
つまり牛肉自体に細菌はいなくとも、加工時の精肉機械や包丁に付着した菌が牛肉表面に移ってしまうというわけだ
これが、牛肉のユッケが禁止になった理由でもある
だから肉塊の表面を焼いて滅菌すれば中がレアの牛肉でも問題ないが、加工されてミンチ状になったハンバーグは赤い部分にしっかり火が通るまで、いうなれば細菌が死滅するまで加熱しないと危険なのだ
生肉はどれぐらい焼けば危険はないのか
病原大腸菌は75℃で1 分間加熱すれば死滅すると言われている
なので、赤い部分が残っていても「肉の赤み=危険」というわけではないのだが「75℃で1分」を食事中に測るわけにもいかない
結果的に肉の赤みがなくなるまで焼く方が安全に食べられるということになる
ちなみに豚肉や鶏肉に常在する菌は特殊なので
肉の赤みが完全になくなるまで焼かないと食べられない
と覚えておいて欲しい
業態名変更後の「なまはん家」
おそらく「手焼き生ハンバーグ なまはん家」には保健所から指導が入ったのだろう
もしくはライバルのハンバーク店の通報か
日本初!の謳い文句やPOPの画像からは生で食べれると噂になるのも当然だろう
この生状態のハンバーグを箸で取り上げる画像もメインとしては使用されていない
そして、同店のFacebookには
「日本初!専用グリルコンロで、手焼きハンバーグ なまはん家」の下に
※生では食べれるハンバーグではございませんと記載があった
背景画像にはまだ、生ハンバーグの文字があるが・・・
ともあれ結果、なまはん家は自分で焼いて、焼き立てを食べられる手作りハンバーグ店ということだ
おそらくは他のハンバーグ専門店も一度は検討したものも、食中毒の心配から手が出せなかった提供方法だろう
厳選された黒毛和牛入りの国産牛を100%使用とあるので、品質的には問題なく安心して食べられる牛肉のようだが、くれぐれも生で食さないことをおすすめしたい
「専用グリルコンロで、手焼きハンバーグ なまはん家」
所在地や営業時間など
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