インフルエンザ治療中の中学男子がマンションから転落して死亡した
男子は薬も服用していたが原因はタミフルだけではない可能性もある
10日、広島市のマンションから中学生の男子生徒が転落し、死亡しました。男子生徒はインフルエンザの治療中だったということです。
もくじ
抗インフルエンザ薬はインフルエンザ治療には欠かせない
子供を持つ親にはとても気になることだろう
インフルエンザに感染した我が子かもちろん病院で治療してもらいたいが、処方された薬が原因で命を落とすことになりかねない
そう考えてタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用させることを躊躇する親もいるかもしれない
とは言え、今のところインフルエンザの治療薬としてはタミフルなどの抗インフルエンザ薬が主に処方されており、これを使わずにインフルエンザウィルスに効果的に対抗する方法がない
新薬であるゾフルーザも価格がタミフルより高価なうえに、インフルエンザほどの安全性を立証されていない現状だ
インフルエンザ新薬「ゾフルーザ」発売!「タミフル」と何が違うの?
インフルエンザ患者による異常行動の統計資料
インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究
2019年3月31日までのデータ取りまとめ
2018/2019シーズン報告
報告対象:インフルエンザ様疾患と診断され、かつ、重度の異常な行動※を示した患者
– ※飛び降り、急に走り出すなど、制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある行動
この資料はインフルエンザにかかった患者のうち、重度の異常行動を示した患者を数値で表している
異常行動を起こした患者は小学生、中学生が特に多い
異常行動を起こした患者の性別は女子に比べ男子が約2倍多い
異常行動を起こした患者のうち14%は薬を何も服用していなかった
タミフルなどの抗インフルエンザ薬だけが異常行動の原因ではない
高熱により病院で診てもらった場合、インフルエンザと診断されたら抗インフルエンザ薬を処方されるのが通常だろう
つまりインフルエンザに発症したら薬を服用するのは当然であり、異常行動が薬によるものかインフルエンザの高熱やその他の要因かどうかは分からないと言える
また異常行動を起こした患者のうち14%は薬を服用していなかった結果を見ると、タミフルなどの抗インフルエンザ薬が原因ではないと言えるのではないだろうか
子供がインフルエンザを発症したら・・・
インフルエンザ患者の異常行動の統計では小学生、中学生のお子さん、特に男の子を持つ親御さんにとっては特に憂慮される数値となっていた
実はインフルエンザでなくとも高熱により異常行動を起こすことは、幼児や10歳以下の児童にとっては通常有り得ることのようだ
熱せん妄(ねつせんもう)
熱せん妄は、高熱で大脳の温度が上がり大脳から「暑い!どうにかして!!」と SOS が出されます。す
ると SOS を受けた脳細胞からは、ノルアドレナリンやドーパミンなどの化学物質がどんどん放出されま
す。この大量に放出される化学物質が複雑な神経症状を引き起こすと考えられています。
熱せん妄を起こしている時、頭は眠って夢を見ている状態なのに、筋肉の力は抜けず
身体は起きているような状態です。
このような話しを聞くとインフルエンザを発症した子供が異常行動を起こさないためにタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用しない方が良いと考える必要はなさそうだ
インフルエンザ以外にも高熱を発症することはあるし、その高熱による身体の作用によって異常行動を起こすならばむしろ抗インフルエンザ薬は積極的に服用するべきだろう
異常行動・・・最悪に事態を防ぐために
インフルエンザの治療に抗インフルエンザ薬は欠かせないものの、異常行動が薬によるものだけではないことは分かったが最悪の事態を招かないためにも出来ることは何だろうか
インフルエンザであっても子供が高熱を発症したならば、常に異常行動には注意するべきだと考えられる
数日もの間、40℃近い高熱を出したなら脳に異変が起きるのも当然だ
異常行動には暴れる、叫ぶ、怖がるなども含まれ、さらに重度のものになると急に走り出したり飛び降りたりとなる
高層マンションならば死は免れないだろうし、例え1階でも道路に飛び出して車と接触することもあり得る
子供が高熱を出したなら、必ずそばにいて目を離さないことが必要だろう
かと言って、トイレや台所など些細な用事で目を離したすきに万が一のこともあり得るため、窓のある部屋で寝かさない、窓がある場合は施錠するなどの用心も怠ってはいけない
一方、インフルエンザ感染者の致死率は、0.001%といわれている
インフルエンザウイルスによる死亡はかなりまれであると考えて良い
そのインフルエンザ治療中に異常行動による死を避けるためにも、高熱を発症している数日間は家族や周りの人間は何よりも優先して感染者の行動に注意するべきだ
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