台風の対応にあたっていた市の職員がその水害により亡くなるという事故
南相馬市の小高区役所の男性職員25歳は台風の対応にあたったあと帰宅時に車が水没
区役所に連絡後、帰宅することはなく翌朝遺体で発見されたとの事です
南相馬市によりますと、小高区役所に勤務する25歳の男性の主事は12日夜、台風対応にあたったあと職場を離れて10分ほどたったところで「車が水にはまって動けない」と区役所に電話をかけてきたということです。
その後連絡が取れず、行方がわからなくなったため消防団員や警察が捜した結果、13日朝早く、区役所からおよそ1キロ離れた農地で遺体を発見しました。
遺体からおよそ200メートルほど離れた場所にはカギがかかった職員の車があったということで、市は台風による大雨に巻き込まれて死亡した可能性があるとみています。
NHK NEWS WEB
男性職員は水没した車から脱出したことを区役所に伝えていました
台風への対応を終えて車で帰宅していた市職員の男性(25)から「車が道路の冠水地帯に水没した。車からは脱出した」と職場に電話があった
読売新聞
南相馬市の地図、小高川のストリートビュー
小高川は18時頃には水位2mを超え氾濫警戒へ
小高川は10月12日の18時頃より急激に水位を増し、20時頃には氾濫を警戒すべき3.41mに達しています
その後、水位は4m近くまで上昇
深夜0時過ぎまでその水位を維持していることが分かります
なぜ男性職員は氾濫地域を車で帰宅?
台風の対応にあたっていた市の職員であれば、河川の氾濫や土砂災害についての情報は十分知り得ていたと思われます
帰宅するにしても車が水没するような地域を回避することは出来たのではないでしょうか
また、帰宅するためにそのような地域を回避することが出来ない経路であれば帰宅を断念することは出来なかったのでしょうか
水没した車には鍵がかけられていたとのこと
車が水没したあと車から脱出し区役所に連絡、車に鍵をかけて向かった先はどこだったのでしょうか
残念ながら急激な水位の上昇に避難が間に合わず、車からおよそ200m先で遺体で発見されることとなりました
台風の被害から市民の暮らしを守るために働く市の職員がその台風によって亡くなるという悲しい事故
台風の被害を最小限に抑えるために尽くされている警察・消防・自衛隊や電力会社などの方々におきましては、最低限自分の命を守ることだけはお心がけ下さい
南相馬市の被害状況のツイート
福島県南相馬市山側の集落も土石流で流された。1人でも無事で。こっちも一生懸命伝えます pic.twitter.com/8UoOCX3ia2
— 三浦英之 「牙」が本屋大賞ノミネート (@miura_hideyuki) October 13, 2019
南相馬市の一部地域です pic.twitter.com/qkeSw7RKzH
— おあちいたつや (@kmtr_nktmn_) October 13, 2019
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