政府が本格的に「しつけ」と称した親の子供への体罰を禁止とする法改正に踏み切った
2019年1月に亡くなった小4女児(心愛(みあ)さん)が父親のしつけという名の残虐な行為が明らかになり、親の子供への虐待について大きな注目を集めた
この野田小4女児虐待事件はWikipediaでもまとめられており、世間での関心の大きさが伺える
https://ja.wikipedia.org/wiki/野田小4女児虐待事件
東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(5)の虐待死ではほとんど食事を与えられず、身体にはアザがいくつもあり衰弱
肺炎による敗血症で死亡した
後に親に「ゆるしてください」などと書いたノートが見つかっていた
これらの事件を受けて、まず児童虐待防止対策の改正案では親や児童福祉施設長らの体罰を禁止することを明言
ただし罰則は設けないとしている
児童虐待防止対策の強化に向け、政府は19日の閣議で、児童福祉法や児童虐待防止法などの改正案を決定した。
「しつけ」と称した悲惨な虐待事件が相次ぐ中、親による子どもへの体罰禁止を明記。児童相談所(児相)の体制強化策も盛り込んだ。施行は一部を除き2020年4月から。政府・与党は今国会の重要法案と位置付け、早期成立を目指す。
閣議に先立ち、政府は関係閣僚会議を開催。体罰の範囲などに関する指針を作成するとともに、体罰によらない子育てを推進するため、普及啓発活動を展開することを決めた。安倍晋三首相は席上、「虐待の根絶に向け、あらゆる手段を講じて子どもたちを守っていく」と決意を述べた。
改正案は「児童のしつけに際して体罰を加えてはならない」と明記し、親や児童福祉施設長らの体罰を禁ずる。罰則は設けない。親が子どもを戒めることを認めている民法の「懲戒権」の見直しについて、法施行後2年をめどに検討することを付則に定めた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190319-00000030-jij-pol
児童相談所の対応や学校での女児に対する配慮不足も非難の的となり、この点についても改正案では「介入」の強化も示している
児相の体制の強化策では、家庭から子どもを引き離す一時保護などの「介入」と、保護者への支援を担う職員を分け、ためらうことなく介入できるようにする。専門的知見に基づいた判断を下せるよう医師と保健師をそれぞれ各児相に1人以上配置し、弁護士が常に助言できる体制を整える。
児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議では安倍首相は親の虐待により悲痛な死を遂げた二人の女児の名前を挙げ、法改正への決意を述べた
虐待を受けながらも、両親の思いに応えようとする思いを覚えたての平仮名でつづった、5歳の結愛(ゆあ)ちゃん、悲痛なSOSの声を発していた心愛(みあ)さん、虐待によって幼い命が奪われる痛ましい事件が繰り返されたことは、本当に悔やんでも悔やみきれません。子供たちの命を守るのは、私たち大人全員の責任です。
この強い決意の下、『児童虐待防止対策の抜本的強化について』をただ今、取りまとめました。Page Not Found -お探しのページが見つかりませんでした。 | 首相官邸ホームページdescription
この2人の女児の虐待死については共に親に許しを請うも体罰は止まらず、死に至った点にある
女児の親らは「しつけ」として当然のごとく常軌を逸脱した体罰を行っていた
こうした親に対してたとえ「しつけ」と言えど子供への体罰を認めないというのが今回の法改正の目的であろう
3月18日にANNで行われた親の子への体罰に関する世論調査では半数以上が「法律で親による体罰を禁止すべき」との回答
政府が今の国会で目指している児童虐待に関する法律の改正を巡り、親による体罰を法律で禁止することに賛成と答えた人が59%、反対と答えた人は21%でした。
法律で親による体罰禁止 6割が賛成 ANN世論調査児童虐待事件が相次ぐなか、親による体罰を法律で禁止することに賛成という人が約6割に上ることがANNの世論調査で分かりました。 政府が今の国会で目指している児童虐待に関する法律の改正を巡り、親による体罰を法律で禁止することに賛成と答えた人が59%、反対と答えた人は21%でした。また、元号について関心があるかを尋ねま...
子供への体罰を咎める声は連続する児童虐待の事件もあって、今後も大きくなりそうだ
昭和世代のブログ主としては親に叩かれたことがない子供はどこか軟弱で意志の弱い人間ではないかというイメージがある
子供が許されない間違いを犯した場合、時には体罰も必要ではないかと考える
なのでこのガンダムのアニメのシーンにはすごく共感する部分がある
このシーンの後にはブライト艦長の
「殴られもせず一人前になった奴がどこにいるものか!」
という名台詞が続く
本当に子供の正しい成長を願い、止むを得ず振り上げた手にはきっと大きな愛が込められているのだと思う
だが、無力な子供の虐待死の事件を聞くにつけて、体罰自体を禁止する以外に子ども達の命を守る具体的な術がないという考えも仕方のないことだろう
親となった大人が本当の大人に成り切れていないのではないかとさえ思える
罰則のない体罰禁止への法改正にどれだけ効力があるかは疑問だが、大切な幼い命が失われることのないよう機能することを期待したい
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