60代女性が架空請求で1億円被害、家族に相談出来ず他の犯行から発覚

法律・犯罪

ありもしない訴訟の架空請求に一人悩み苦しんでいたことだろう

身近にいる人でも、それぞれの人の悩みはなかなか分からないものだ

「口外するな」と脅され、家族と同居していながらその悩みを打ち明けることは出来なかった

 

被害に遭った60代女性は誰にも言えず、詐欺グループに送金し続けていたという

アダルトサイト閲覧での使用料やありもしない架空の訴訟での賠償請求などテレビやネットで話題となっており、未だに高額な詐欺に騙される人々がいることは不思議でならない

60代女性は詐欺グループに言われるがまま十数回に渡って合計1億円を支払い、他の犯行によってようやく被害が発覚した

 山形県警は22日、山形市に住む60代の女性が、弁護士を名乗る男らによる架空請求詐欺の被害に遭い、1億円をだまし取られたと発表した。

県警捜査2課によると11月中旬、「訴訟最終告知のお知らせ」と題したはがきが女性宅に届いた。記された連絡先に電話すると、弁護士を名乗る男らから「通信料の未払いで業者が訴えている」「弁済供託金500万円を払え」「和解金2千万円払え」などと言われた。指示に従い、女性は11月20日~12月18日、千葉、埼玉、茨城の各県と東京都内のマンションなどに12回にわたって宅配便で現金計1億円を送ったという。定期預金や生命保険などを解約し、送り続けていた。

女性は家族と一緒に暮らしているが、「裁判のことを人に言ってはいけない。禁止条項がある」などと言われ、誰にも相談しなかったという。

山形署に20日、県外の警察署から連絡が入り、発覚した。

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日常の生活において債権についての法律を知るものなどほとんどいないだろう

「弁済供託」とは債権者が支払う意思があるのに受け取る相手が不明である場合に預けるお金のことだ

「通信料の未払いで業者が訴えている」というからには訴訟する側が明確であるのに「弁済供託」はあり得ないのだ

難解な言葉で相手を混乱させお金を引き出す手口なのだろう

【弁済供託(根拠規定:民法494条)】
地代・家賃等の金銭を支払わなければならない者が,その弁済をしようとしても,債権者がその受領を拒んだり,債権者の住所が不明であったり,債権者が死亡しその相続人が不明である等弁済者の不注意によらずして債権者をはっきり知ることができなかったりしたために弁済できないときに,支払うべき金銭を供託所に供託して,債務を免れるものです。

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そもそも裁判所からの訴訟についての通知と嘘の架空請求ではその通知の形式や文章内容が明らかに違っている

以下にその違いについての記事を掲載しておこう

架空請求ハガキ、無視でOK!でもより安心したいなら何すればいい?
最近、というか結構以前から架空請求ハガキが出回っているようですね ネットでもメールなどでアダルトサイトやAMAZON、楽天を騙(かた)った架空請求メールがあり、うちにも楽天からクレジット請求の案内のような詐欺メールが来たことあります ...

 

オレオレ詐欺や架空請求は知識さえあれば防げるものだろうが、高齢者はスマホなどを持たずネットで話題となっている情報をすぐに吸収出来ない

テレビや新聞だけでは現代の様々な犯罪やその犯行手口を高年齢者が知るのは難しいのだろう

そういった高齢者にはやはり息子や娘、もしくはお孫さんが詐欺犯罪やその防止方法について教えてあげるのが一番なのではないだろうか

自分の親は大丈夫

今回の家族もそう思っていたに違いない

オレオレ詐欺や架空請求から高齢者を守れるのは、周りの家族だけだと思って考えてみるべきだろう

飯豊まりえ ACジャパンCM

知っていれば出来る、こんなにしたたかな対応も

したたかおばあさんAC

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