ガールズバーを営業する「半グレ」集団アビスの男女55人が傷害などの容疑で逮捕された
大阪のミナミではアビスのような「半グレ」が繁華街などを威圧的な行動で市民の不安を煽っていたようだ
大阪・ミナミでガールズバーを営業する「半グレ」と呼ばれる不良グループが監禁致傷容疑などで逮捕された事件で、複数のメンバーが「売上金の一部を暴力団に渡した」と供述していることがわかった。大阪府警南署は、グループが暴力団の資金源になっていた可能性があるとみて調べる。
府警は、「アビス」と名乗る半グレのリーダーの男（２０）（事件当時１９歳）や無職野口直人容疑者（２０）ら男女５５人（１５〜３２歳）を、客を監禁したり、ライバル店の経営者を襲撃したりしたとする容疑などで逮捕、書類送検した。
府警によると、複数の幹部が「リーダーが月３０万〜５０万円を暴力団に上納した」と供述しており、府警は１０月、受け取ったとされる指定暴力団・任侠にんきょう山口組系の組事務所を捜索した。
アビスは、ミナミで１７店のガールズバーを営業し、月約５０００万円の売り上げがあったという。
半グレ集団「アビス」のリーダーの男については事件当時19歳だったことから名前が明かされていない
アビスグループナンバー２の野口直人被告
幹部とみられる岩尾奏良（いわおそら）被告
動画は下記リンクより
アビスの運営するガールズバーではリーダーが幹部らに売上を競わせ、売上の悪い者には制裁が加えられることもあったという
そのためガールズバーの店舗を管理する幹部は売上を上げるために暴行や恐喝、監禁なども行っていた
グループのメンバーらの逮捕容疑は、今年6月6日、大阪市中央区のガールズバーで20代の男性客に65万円を請求した上、集団で殴って約14時間監禁し、肋骨（ろっこつ）を折るなどの重傷を負わせたとしている。6～8月、道路の通行を巡って口論になった男性を集団で殴ったり、対立組織のメンバーに催涙スプレーをかけたりした傷害などの容疑でも逮捕された。
リーダーは「アビスなんて知らない」と容疑を否認。ナンバー2の野口直人容疑者（20）＝同市天王寺区＝は「リーダーの指示に背けば集団リンチに遭うので、やるしかなかった」と容疑を認めているという。
アビスのような「半グレ」とはどのような集団なのか？
「暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団」を指す語
語源は「グレる」の“グレ”であり「愚連隊」の“グレ”であり、また黒と白の中間にあたる灰色の“グレー”、「グレーゾーン」の“グレ”。暴力団に詳しいジャーナリスト・溝口敦の命名とされている
暴力団のような組織に属せず、金のために好き勝手なことをやる集団と言って良いだろう
とは言え「リーダーの指示に背けば集団リンチに遭う」というナンバー２の言葉から中身は暴力団をさほど変わりがないように思える
ただ、暴力団ではないため暴対法（暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律）の規制対象から外れることから暴力団より自由な行動が可能と言えるだろう
https://ja.wikipedia.org/wiki/暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律
ここ数年で暴力団への対策は厳しくなったことから、こういった「半グレ」集団を使って稼ぐ方法が見出されたのではないだろうか
「半グレ」集団は街の中でも威勢を張っていたようで、注意した男性を集団で暴行するといったこともあったようだ
大阪・ミナミの路上で8月28日夜、アビスのメンバーら20～30人が目出し帽やマスク姿で、鉄パイプと特殊警棒を持ち、道いっぱいに広がって歩いていた。男性が「他の人に迷惑がかかる」と注意すると因縁を付けられ、約1時間にわたって鉄パイプで殴られるなどした。
頭蓋骨（ずがいこつ）と鼻を骨折したほか、外傷性くも膜下出血など全治3カ月の重傷。救急搬送されたが、一時意識を失うなどして約2週間入院した。
アビスグループ以外にも半グレ集団は存在するとのこと
今回のアビス幹部らの逮捕をきっかけに半グレ集団の摘発が進み、大阪の街がより住みやすくなることを望む
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