同業者というものはお客様の取り合いで、しばしば険悪な状態になることもあるだろうが今回の事件は最悪の結果となってしまったようだ
15日、東京・六本木の路上で、タクシーの運転手の男が交通トラブルからハイヤーの運転手の男性を車でひき殺したとして、警視庁に逮捕されました。
警視庁によりますと、15日午後1時ごろ、港区・六本木の路上で、タクシーの運転手の男が車ですれ違う際に、ハイヤーの運転手・岡田進さん(45)と口論になり、岡田さんが車の外に出ていた時にタクシーを加速させてはねました。岡田さんは病院に運ばれた後に死亡し、警視庁は、自ら110番通報したタクシー運転手で韓国籍の南康弘容疑者(69)を殺人の疑いで逮捕しました。
取り調べに対し、南容疑者は「タクシーが勝手に動き出した」「止めようと思ってブレーキを踏んだが間に合わなかった。殺す気は無かった」などと容疑を否認していて、警視庁は、当時の状況を詳しく調べています。
事故当時のいきさつ
タクシーの運転手が南康弘容疑者(69)
ハイヤーの運転手が亡くなった岡田進さん
YOMIYURI ONLINEでは
幅約4メートルの道路で、南容疑者のタクシーが反対方向から来た岡田さんのハイヤーの前で停車し、互いに車を降り、どちらが道を譲るかで口論になった。
タクシー等の普通乗用車なら車幅は1.7メートルほど
幅約4メートルの道路であれば、プロの運転手なら問題なく離合出来ると思われる
どちらが道を譲るかで口論になるというのは、どちらかもしくは両方によほど譲り合う心がなかったか、気に食わない態度を示されたのだろう
ここまでなら、日常でもあり得る光景なのだろうが、そこから先に起こった内容がにわかに信じがたい
南容疑者はタクシーに戻り、ハイヤーに向かって歩道を歩いていた岡田さんをはね、ボンネットに乗せたまま街路灯に衝突させたという。
ということは、南容疑者は歩道の方へ「ハンドルを切って」岡田さんめがけて走行したということになるだろう
その上、岡田さんをはねてボンネットに乗せた状態で街路灯に衝突
あきらかに殺害の意思が見て取れるのだ
もちろん南容疑者は殺人罪の疑いで逮捕
しかし、南容疑者は容疑を否認
その言い分が
「タクシーが勝手に動き出した」
お客様を安全に目的地へ運ぶためのタクシーが「勝手に動き出す」ことなどあり得るのだろうか
しかも先程まで口論していた相手に向かって「勝手に」走り出すなどということが
「止めようと思ってブレーキを踏んだが間に合わなかった」
自分が意図しない時、例えば坂道などで車が動き出すことはあろうが、急発進などする訳がない
そういう挙動をする車で良く聞くのが「アクセルとブレーキを踏み間違えた」だ
もし勝手に動き出したとしても、プロのタクシー運転手ならば「動き始めた時点で」ブレーキを踏んで止めることが可能なはずだ
それが間に合わないほどの速度で勝手に動き、人間を殺害する車
そんな車をタクシー会社がお客様を乗せる車として保有しているとは思えないのだが
南容疑者の運転していたAYA交通のタクシー
そのタクシー会社はニュース映像から判明した
以下はAYA交通のホームページ
どうやら「AYA(エイワイエイ)交通」のものだと分かる
車種はニュース映像からタクシー車両によくある「トヨタ クラウン」をタクシー用に改良した「クラウン・コンフォート」のようだ
さて、今回の事件、本当に車の方に異常があったのか、それとも南容疑者が嘘をついているのか
ブレーキ痕の有無
街路灯、バンパーの損傷からの衝突速度の割り出し
タクシーに設置されたドラレコ
などから、その時の状況が詳しく分かるかもしれない
亡くなった岡田進さんの無念が晴らされるよう、警察の方には真実を明らかにして頂くことを望む
最後に岡田進さんのご冥福をお祈り致します
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