applewatchなどに代表されるウェアラブル端末は「心拍数」「血圧」などを測定する機能を持ち、「睡眠時間」や「座りすぎ」「歩数」など日常生活の状態を計測出来る端末も多く販売されている
それらの数値から「疲れている」「休息が必要」などのメッセージをウェアラブル端末装着者に知らせるものもある
その精度は端末にもよるが、本人も気付かない病気の症状の発見に貢献してくれることも
そういった機能を利用して従業員の体調や感情を管理・把握出来るサービスをNECが開始したようだ
感情・疲労を把握し従業員管理に役立てるシステム「NEC 感情分析ソリューション」
日本電気株式会社(以下、NEC)は11日、TDK株式会社が製造するリストバンド型のウェアラブルデバイスを用いて、心拍変動データなどから感情を可視化する「NEC 感情分析ソリューション」の販売を開始した。
「NEC 感情分析ソリューション」は、現在、NECと名古屋市立大学が共同開発を進めている感情分析が可能な感情認識技術と、クラウドサービスやTDKのウェアラブルデバイス「Silmee W20」などを組み合わせたシステム。
スマートフォンアプリの画面ではこのように表示される
収集・蓄積した心拍変動データなどから対象者の交換神経と副交感神経のバランスを分析することで、「興奮・喜び」「ストレス・イライラ」「憂鬱・疲労」「穏やか・リラックス」といった感情変化を見える化し、専用アプリケーションで現在の感情や1日の感情履歴などを表示する。
NECはこれらの情報により企業は従業員の体調管理や感情による事故防止、生産性の向上、またドライバーなどの疲労状態による安全運転への配慮が出来るとしている
安定した精神状態で過度な疲労・ストレスのない職場環境が作られるのは理想的と言える
企業はどのように情報を利用されるだろうか
企業はこの端末から「歩数」「食事時間」「会話量」などのデータも受け取ることができる
つまりは従業員の勤務態度の把握も可能ということだ
「歩数」により移動しているのか止まっているのか
「会話量」により誰かと無駄話をしているのはないか
「食事時間」と休憩時間に相違はないだろうか・・・など
また感情の起伏の激しい者はそれにより要注意とみなされるかもしれない
疲労・ストレスが多いと判断された者は、希望しない職種への配置転換も考慮されるかもしれない
ウェアラブル端末は装着していないとデータが測定されないので、装着していない場合はすぐにバレるだろう
こういった状況が逆に従業員が働きにくい環境を作ってしまわないか懸念もある
NECによると
ソリューションの価格は、対象者1人あたり月額1000円から(ウェアラブル端末費、初期費は除く)。販売開始時期は2018年度下期。NECでは、今後3年間で90億の販売を目標とする。
あなたの企業で採用された場合、あなたは気持ちよくこの端末を装着しようと思うだろうか
silmee W20はアマゾンでも購入可能です
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