古い建物やビルテナントの飲食店では厨房の排水詰まりは良くあること
完全に詰まってしまうと洗い物はもちろん調理も出来なくなってとても困りますね
その原因はもちろん調理や洗い物の際に水とともに流される油脂
この油脂が配管内に蓄積されて、やがて完全に配管を塞いでしまい水が流れなくなります
もくじ
古い配管ではなぜ排水詰まりが起こりやすいのか?
特に古い建物では良く起こりがち
その理由は配管のたわみにあります
長年使われてきた配管は流れる水や堆積した油脂の重みによりたわんできます
そのため、油脂などが溜まりやすく比較的新しい建物の配管より頻繁に排水詰まりが発生しやすくなるのです
これを改善するには配管を新しい物と入れ替える工事が必要になります
配管の位置や建物の構造にもよりますが工事費用は数十万
もちろん最低でも丸一日は営業出来ません
厨房の配管詰まりの解消は素人では無理!
うちのラブホテルでも無料飲食サービスを行っていて、日々厨房では調理が行われていますが、建物は築40年以上といわれていて客室以外のすべての設備はかなり古いままです
「ラブホテル従業員が困ることって?」ラブホ3店舗で働いたことある管理人に聞いてみよう
ですので、配管詰まりも年1回は必ず襲ってきます
しかもそれはかなり突然に・・・
なんとなく流れが良くないなあと思っていたら翌日には全然流れなくなってしまうことも
排水詰まりを解消してくれる業者もすぐには来てくれないこともあり、厨房ではなんとか調理は出来ても洗い物は溜まっていく一方という悲惨な状況になります
年1回程度、そんな惨事を我慢すれば排水詰まり解消業者によって改善されるので、なかなか配管の入れ替え工事をするには躊躇してしまいます
業者に頼らず自力で改善を試みたことがありますがいくつかの手段でも解消するにはいたりませんでした
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やはり素人のやり方や使う道具ではプロの手法には敵いません
せめて排水詰まりを予防する方法はないかと考えてみたものの、配管に油脂を堆積させない方法などなかなか見つからず、ましてやたわんだ古い配管では何をやっても焼け石に水
仕方ないので年1回の排水詰まりは甘んじて受け入れようとしていたのですが・・・
排水詰まりの敵は製氷機!冷たい水が油脂を固形物に変える!
あるきっかけで1年を超え2年めを経過しても排水詰まりが起きていないという事案が発生!
そのきっかけとは、製氷機の排水を直接配管に流さないようにしたことでした
製氷機では製氷に余分な水は排水されるようになっています
これは氷を作る際には仕方のないこと
問題はその水温
氷が溶けた水や製氷時に余った水は0℃に近い水温となっています
その冷たい水が流されることにより配管内を流れている油脂を急速に白い固形物へと変えて留まらせてしまいます
それを防ぐには製氷機から出た冷たい水を一度常温にしてから流してやれば、油脂を固まらせるのをある程度防ぐことが出来るのではないかという結論を得ました
そして配管詰まりの間隔は1年からほぼ倍の2年を過ぎ、未だに詰まることなく流れています
ではどういった物で製氷機の冷たい水を常温にしてから排水に流すのか、その仕組みをご説明します
製氷機の冷たい排水を常温近くに戻す仕組み
下のようなホースを接続した容器を作ります
容器の上の方に穴を開けて、ホースを接続して漏れないように接続部分をコーキングなどで防水
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容器に製氷機の排水ホースをそのまま入れて、容器に接続したホースはそれまで製氷機のホースが繋がっていた排水口へ入れます
容器は以下のようなものを使用します
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製氷機から排水された水は一度容器に貯まり、上部に接続したホースまで水位が上がると排水口に流れます
この仕組で製氷機から出た冷たい水がそのまま排水されることなく、一度常温に近い温度にされてから排水することが出来ます
置けるスペースに余裕があればさらに大きな物を使用すれば、より冷たい水を常温に近くにすることが出来ます
プラスチック容器の穴あけや排水口に繋がっているホースの入れ替えなど難しい場合もあるかもしれません
必ずしもこの仕組みで排水詰まりが予防出来ていると確定は出来ませんが、排水詰まりで困ることが多い飲食店ではやってみる価値はあるのではないでしょうか
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