もし、山で遭難したら・・・?
夏ならともかく冬ともなると滑りやすい足場と寒さゆえの体温低下で命の危険度ははるかに高くなることだろう
雪山での登山なら常に死の覚悟を以って行動しなければならない
そんなところには近づかないから大丈夫?
北海道ほどの極寒の地では自宅前での遭難もあり得るらしい
66歳男性は自宅まであと数十センチのところで凍死により息絶えてしまったという
17日午後10時25分ごろ、北海道当別町茂平沢の無職、古市栄治さん(66)の自宅玄関の数十センチ手前で古市さんが倒れているのを警察官が見つけた。
古市さんは搬送先の病院で死亡が確認され、死因は低体温症による凍死だった。
現場付近は当時、吹雪で視界が遮られる「ホワイトアウト」で、古市さんは玄関前にたどりつきながら、力尽きたとみられる。
そばには玄関の鍵が落ちていた。- YouTubeYouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。当別町は札幌市の北側にあり、札幌管区気象台によると、当時の当別町内の気温は不明だが、隣接する石狩市は氷点下11.2度にまで冷え込んでいた。
道警札幌北署によると、古市さんから17日午後4時20分ごろ、「車が雪山に突っ込んだ」と110番があった。
「自力で脱出できる」とも語ったが、その後、連絡が途絶えた。
署員が捜したところ、午後10時過ぎ、自宅から約120メートルの路上で雪山に突っ込んだ車を発見。
自宅に向かい、古市さんを見つけた。古市さんは1人暮らし。運転中にホワイトアウトで視界が利かず、雪山に数回突っ込んだ後、車を置いて徒歩で自宅に向かっていたとみられる。【真貝恒平】
猛吹雪「ホワイトアウト」で家見えず 自宅数十センチ手前で凍死 北海道当別町 | 毎日新聞17日午後10時25分ごろ、北海道当別町茂平沢の無職、古市栄治さん(66)の自宅玄関の数十センチ手前で古市さんが倒れているのを警察官が見つけた。古市さんは搬送先の病院で死亡が確認され、死因は低体温症による凍死だった。現場付近は当時、吹雪で視界が遮られる「ホワイトアウト」で、古市さんは玄関前にたどり
北海道当別町茂平沢は札幌から20km~30kmほど
当別町公式ホームページでは「札幌至近の自然あふれるまち」と紹介されている
そんな町の自宅前で倒れて凍死してしまうということがあり得るとはにわかに信じ難い
記事によれば、当時猛吹雪、「ホワイトアウト」という現象ですぐ目の前の視界さえままならない状況だったようだ
古市栄治さんのそばに自宅の鍵が落ちていたということから、自宅前で鍵を落とし探しているうちに動けなくなったのかもしれない
また、古市栄治さんは亡くなる前に自宅から120m離れた場所で車で雪山に突っ込んだと警察に連絡している
車を乗り捨て自宅まで歩く120mの間に古市栄治さんの身体はすでに冷え切っていたのかもしれない
氷点下10度を下回り風速20m以上の猛吹雪の中での「たった120m」は66歳の古市栄治さんには果てしなく厳しい道程だったのではないだろうか
もし、吹雪が収まるまで車から出ずに待っていればどうだったろうか
古市栄治さんが一人暮らしではなく、自宅で待っている家族がいたら助かっただろうか
近くに助けを求めることが出来る家や避難出来る場所はなかったのだろうか
猛吹雪の中、どうしても車で出かけなければならない所があったのだろうか
悔やまれる点は多々あるが、死への危険はすぐそばにも存在することを改めて身にしみる事故であった
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