酒気帯び運転、ひき逃げなどの容疑で逮捕された吉澤ひとみ被告の初公判が11月29日に行われ検察側は懲役2年を求刑した
弁護側は飲酒後6時間の睡眠を取るなど、悪質ではないとして執行猶予付きの判決を求めた
再び免許を取得するには9年の月日が必要だが、吉澤ひとみ被告は法廷で免許が還付された際には破棄する、二度と運転しないなどと述べた
裁判官に
「自身の足りない面の自覚はあるといいますが、どう乗り越えていくつもりですか。決意はありますか」
との問いかけに
「被害者に申し訳ないと思っています。十分に謝罪し…。日頃の生活の…」
「今回起こしたことを一生忘れずに過ごしたいと思います」
と述べたものの、最大の原因であろう「飲酒」について語ることはなかった
証人尋問で出廷した吉澤ひとみ被告の夫である川前毅(かわまえたけし)さんも検察からの質問にお酒を断っているとは証言出来なかったようだ
入廷した吉澤被告は逮捕時よりも、さらにやつれた表情。起訴内容について「間違いありません」と認めた。職業については「無職ですか?」の問いに「はい」と答えた。弁護士からは被害者2人との示談書が提出された。
証人尋問には吉澤被告の夫が出廷。弁護人質問では、同被告の飲酒の事実を知りながら、仕事に向かわせたことに対しては、夫は「私の認識が甘く、睡眠を取れば(お酒が残らないと)。ただただ後悔しています」と述べた。検察側から現在の飲酒量を問われると「急激に減っています」と述べ、さらに検察側から「全く飲んでいないということではない?」と問われると「そうです。急激に減っています」と答えた。
被告人質問では、同被告は現場から立ち去ったことには「気が動転していた」と述べ、繰り返し、被害者への反省の言葉を述べた。
吉澤ひとみ被告に懲役2年求刑 酒の量は減るも断つことはできず - ライブドアニュース自動車運転処罰法違反と道交法違反の罪に問われた吉澤ひとみ被告。29日に開かれた初公判で起訴内容を認め、検察側は懲役2年を求刑した。検察側から現在の飲酒量を問われると、夫は「急激に減っています」と述べた
さらには「毎日キッチンで飲んでいた」という証言もあり、吉澤ひとみ被告のかなりのアルコール依存が伺える
近年、若者の「酒離れ」と言われて椅いるようにアルコールの消費量は減っているが、アルコール依存症の割合は逆に増えているらしい
総人口の減少や高齢化に伴いアルコール消費量は減少傾向にあり、男性飲酒者の割合はわずかに低下していますが、多量に飲む者の割合はむしろ増加傾向にあります。
OECD(経済協力開発機構)も、日本では「最も飲酒が多い20%の人々が、全てのアルコール消費量の70%近くを消費している」と報告しています。https://www.ask.or.jp/article/alcohol/アルコール関連問題を知ろう/アルコール依存症とは?/調査・日本の飲酒実態
それだけ過度に飲酒する人の割合が増えているということだろう
現在、アルコール依存症の疑いのある人は全国で100万人近くになるという
だが、実際に依存症を自覚して治療にあたっている人は4万人前後
常人からすれば異常なアルコール摂取も本人はそれを治療すべき症状とは思っていないようだ
それゆえ、多量に飲酒していても本人にとってはそれが日常であり、生活する上で飲酒が原因となる危険を想像出来ない
事故や重大なミスを犯して、ようやく飲酒が日常生活を正常に維持出来ていないことに気付くことになるのだろう
とは言え、今回の吉澤ひとみ被告のように
「被害者の方に本当に申し訳なく思っています」
「今回起こしたことを一生忘れずに過ごしたいと思います」
と、心からの謝辞を述べても事故後からお酒を断ってはいなかったという事実はお酒には麻薬のような中毒性があるということだ
昔から語られるようにお酒で人生を狂わせるのは交通事故だけではない
自分が問題ないと思っていても、他人から異常な飲み方と思われているならば、改善する努力をしなければ反省だけでは取り返しのつかない事態を呼ぶかもしれない
吉澤ひとみ被告の初公判の結審は本日11月30日に言い渡される
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