イスラム過激派組織に拘束されていた安田純平さんが40ヶ月ぶりに開放され、10月25日帰国した
フリージャーナリストである安田純平さんは武装地域に自ら取材に赴き、組織に拘束されたが無事帰国したことで報道番組で「英雄扱いすべき」との発言やジャーナリストとして称賛するコメントがみられた
だが、ネットでの声の多くは「自己責任論」が占めているようだ
安田純平さんが拘束されたとされるシリアは2011年以降、外務省が邦人に退避勧告を出してい状態で安田純平さんも政府からシリア入国について控えるよう申し出があったようだ
ただ政府には渡航を強制的に制限する効力はなく、安田純平さんも渡航制限について政府を非難する発言もあった
結果、シリア武装勢力に拘束された上に身代金が支払われ開放
その際、日本政府も身代金支払いには関与していないものの情報機関を通じて安田純平さんの開放には尽力していたとされている
それらの経緯もあり安田純平さんに対しては「自己責任論」の声が多く上がっている
国際テロの専門家の発言からも安田純平さんの行動が軽率であっただろうとされるコメントもある
国際テロ情勢に詳しい公共政策調査会の板橋功・研究センター長は「政府には邦人保護の義務があり、
拘束されれば必ず救出に向けて動く」と指摘した上で、「取材者は紛争地入りを『自己責任』だと考えていても、
拘束されれば政府を巻き込むことになる。紛争地取材の重要性は否定しないが、信頼できる現地コーディネーターの
選定やセキュリティー、誘拐保険などの安全対策をきちんと取るのが取材者の最低限の責任だろう」と話した。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181025-00000079-mai-soci
さらにはカタールが支払ったとされる身代金3億3,700万円が武装勢力に渡ったことで、それらが武器調達に使用され、被害拡大や罪のない人々の人命が失われる懸念もあり安田純平さんの行動について非難する声も多い
そして今回、安田純平さんが無事帰国したことでネット上に現れだした言葉が「自作自演」「身代金詐欺」というワード
つまりは今回の安田純平さんのシリア拘束自体が作り話しであり、身代金支払いなどなかったとか、もしくは身代金を稼ぐためのデマカセではないかということだ
長期間拘束され、無事帰国した安田純平さんが「自作自演」「身代金詐欺」などと言われる理由は何なのか
安田純平さんの言葉や報道されている内容から検証してみたいと思う
「地獄のようだった」と語る安田純平さんの帰国時の様子
安田さんは日本に向かう機内で朝日新聞の取材に応じ「自由になれたのは本当にうれしい。事実上の虐待状態がずっと続いていたので、体力が極度に落ちてしまった」などと話した。黒いTシャツにサンダル姿で、エコノミークラスの通路側に着席。少し疲れたような表情を見せたものの健康状態はほぼ良好とみられ、はっきりした口調で取材に答えた。
安田さんは3年4カ月間の拘束生活のうち、約8カ月間は高さ1・5メートル、幅1メートルの独房に監禁されていたという。「虐待状態がずっと続いていた。精神的な負担もかなりあった」と説明した。
安田純平さん成田に到着 機内で「まず家族に会いたい」:朝日新聞デジタル内戦下のシリアでイスラム過激派組織に拘束され、3年4カ月ぶりに解放されたフリージャーナリストの安田純平さん(44)を乗せた飛行機が25日夕、成田空港に到着した。 安田さんは日本に向かう機内で朝日新聞…
朝日DIGITALに掲載されている動画では他の人に手を借りず、自力で問題なく階段を降りる姿を見ることが出来る
また機内での取材時の画像でもひげを生やしているものの、頭髪は綺麗に整えられており清潔な印象を受ける
顔色や腕、手指についても血色が良いようで、3年以上も過酷な状態で拘束されていたとはにわかに信じ難い
NHKもトルコ南部からイスタンブールに向かう機内で取材しており
ー非常に苦しかったですか?
それは地獄ですよ。身体的なものもありますけども、精神的なものも、きょうも帰されないと考えるだけで、日々だんだんと自分をコントロールできなくなってくる。監禁されている独房の中にいるという状況が当たり前の生活のように感じ始めていて、そのことに驚いて、そのことを感じること自体、非常につらいというか。
エラー|NHK NEWS WEB
人間は日々歩いたり日常生活の中で自然と生活に必要な筋力を維持している
極端に運動や歩行を制限された場合、それが長期間に及べば歩くことさえままならない
安田純平さんが自力で問題なく歩行出来ることは、拘束時であってもある程度自由に行動出来ていたのだろうと推測される
もしくは拘束などされていなかったか・・・だ
自作自演か・・・?
菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十五日午前の記者会見で、解放された安田純平さんの健康状態を在外公館の医務官が診断した結果として「特段の問題はないと報告を受けている」と話した
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長期間の拘束に疑問の声が上がっても不思議なことではないのではないだろうか
https://wadai-tyumoku.info/2018/10/27/安田純平氏の帰国直後の取材への発言にツッコミ/
旧ヌスラ戦線(現HTS)「安田純平の拘束には関わっていない」
安田さんはシリア北部で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)傘下のアルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)に拘束されたと考えられている。アルヌスラ戦線はその後、アルカイダから分離し、現在では「タハリール・アルシャーム機構(HTS)」を名乗っている。
ただHTSは23日、安田さんの拘束には一切関与していないと主張。「日本人ジャーナリストの安田氏の拘束にわれわれが関与しているという指摘については否定する。同氏の解放は報道で聞いた」と表明した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181024-00000002-jij_afp-int
安田純平さんは今年の7月、動画にて自身の解放を訴えていた
その際にはその武装勢力の詳細や目的などの情報はなかった
政府や報道機関はヌスラ戦線の過激派組織の犯行と予測していたが、彼らは安田純平さんの拘束に関与していないと主張した
安田純平さんを拘束していたのはどこの組織なのか
疑問の及ぶところだ
もう一つの疑問は、はたしてそういったイスラム系過激派組織が40ヶ月もの長期間、人質を拘束しておくものだろうかということ
組織が外国人を人質にとるその目的は金でしかない
組織を維持し武器を手に入れるためのお金
それも出来るだけ早急に行動を起こすことだろう
実は国際的にはテロリズム防止関連諸条約というものがあり、テロ組織には身代金を払わないようにしようと決めている
もちろん強制力はないし、人命が優先だあるがゆえ身代金が支払われることは多い
身代金が期待出来ないとなると人質処分することは厭(いと)わない連中だ
これらのことから3年以上という期間、安田純平さんが「地獄だった」状況下であっても拘束されていたことは考えにくいのだ
また身代金についても不明な点は多い
内戦下のシリアで三年前から武装組織に拘束され、解放されたとみられるフリージャーナリストの安田純平さんを巡り、非政府組織(NGO)シリア人権監視団(ロンドン)は二十三日、本紙の取材に「解放のために三百万ドル(約三億三千万円)が支払われた」と述べた。信ぴょう性は不明。日本政府はテロ組織の身代金要求には応じない方針で、今回も「身代金を支払った事実はない」(菅義偉(すがよしひで)官房長官)としている。
監視団のアブドルラフマン所長はシリアの反体制派関係者の情報として、身代金の支払いがあったとしたが「出どころは知らない」と説明。一方、安田さんの映像をフェイスブック上で公開してきた自称シリア人活動家も本紙に「解放はただではない」と指摘。「金額は言えない。拘束していた組織は以前から百五十万ドルを要求していた」と語った。301 Moved Permanently
さらには安田純平さんが今回で5度目となる拉致拘束であり、その度無事に帰国している点も指摘する声は多い
拘束時の参考になるであろうシリアの危険地帯を撮影したカメラは解放の際に没収されたと語っている
ー解放された瞬間というのはどんな?
荷物をすべて奪われたので、そのことがとにかく頭にきている。3年、40か月全く仕事も何もできなかったうえに、すべての資産であるカメラであったり仕事のための道具それまで奪われたというか、そこまでするかという。解放の瞬間はまずそれですね。
はたして「自作自演」「身代金詐欺」は本当にないのか
妻の深結さんから安田純平さんのコメントが報じられた
「大変なお騒がせとご心配をおかけしました。おかげさまで無事帰国することができました。ありがとうございます。
可能なかぎり、説明をする責任があると思っています。折を見て対応させていただきます」
いつ、そしてどういった説明がされるのか
今後とも注目していきたいと思う
2018年11月1日 追記
シリアで2015年に拘束され、3年4カ月ぶりに帰国したジャーナリスト安田純平さん(44)が2日午前、東京都千代田区の日本記者クラブで記者会見を開くことが1日分かった。
2日の会見は午前11時から1時間ほどの予定。
https://this.kiji.is/430576679541556321?c=39550187727945729
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