高齢者や情報弱者を狙ったオレオレ詐欺や架空請求
これだけ世間で話題となっているにもかかわらず無くならないのは、それだけ人の弱みにつけ込んだ悪質な犯罪だということ
警察庁の調べによるとオレオレ詐欺や架空請求などの特殊詐欺の被害金額は2014年をピークに緩やかに減少傾向にある
高齢者に対するオレオレ詐欺やアダルトサイト閲覧などによる架空請求はその対策を知っていれば未然に防げるものだ
オレオレ詐欺などは身内でお互いの「合言葉」で確認し合うのも良い方法だろうし、架空請求については全く無視するのが最善
自分などは職場に請求の電話があったほどだが、契約した覚えはないし何を言われても支払う義務などない
それに彼らは法的に金銭を請求出来る立場にない
相手にしない、それだけで十分なのだ
そういった知識が多少なりとも広まっているためか、こういった詐欺は減少しつつあるのだがそれでも詐欺集団はあきらめない
特殊詐欺による少年の逮捕が倍増している
そしてこともあろうか詐欺の実行犯として未成年の少年らを仲間に加えようとしている
実際に現役の高校生などが現金受取りの「受け子」として逮捕されるようになってしまっている
摘発人数は千三百二十五人（２５・５％増）で、このうち少年が三百六十八人（１０２・２％増）と三割近くを占めた。役割別では、少年の七割以上が被害者から金を受け取る「受け子」だった。
現役の高校生が振り込め詐欺の受け子として逮捕される
神奈川県警瀬谷署は３０日、詐欺の疑いで、東京都板橋区、高校３年の男子生徒（１８）を逮捕した。
逮捕容疑は６月１４日、氏名不詳者らと共謀して、横浜市瀬谷区の７０代の無職男性から現金２００万円をだまし取った、としている。
署によると、男性宅には息子を装い「交通事故を起こし示談金が必要」などとうその電話があった。
男子生徒は会計士を装い、同区の店舗駐車場で男性から現金を詐取したという。その際、不審に思った男性が携帯電話で男子生徒を撮影していた。
署は、男子生徒が振り込め詐欺事件の受け子だったとみて調べている。神奈川新聞
通信制高校の16歳の少年、高齢女性に嘘の電話をかけ逮捕
【函館】函館中央署は２４日、詐欺の疑いで、千葉県柏市の通信制高校２年の少年（１６）を逮捕した。同署は特殊詐欺グループの現金回収役「受け子」とみて調べている。
逮捕容疑は２２日、何者かと共謀し、函館市内の７０代の女性に孫を装って電話をかけ、「バイト先で先輩に頼まれて会社のお金を使い、投資して失敗した」「先輩と２人で会社に金を返さなければいけない」などとうそを言い、女性宅付近の路上で女性から現金２００万円をだまし取った疑い。
北海道新聞
職務質問で「金融庁」と書かれた偽造の身分証、10代後半の少年
６月中旬の平日昼過ぎ、私鉄の駅前で１０代後半の少年がスマートフォンを操作しながら、タクシー乗り場近くをうろついていた。スマホから視線を上げると、近くにいる調布署の警察官から注視されていた。足早に離れようとしたが、すぐに声がかかる。
「職務質問です。協力してください」。少年のかばんの中から出てきたのは「金融庁」と書かれた偽造の身分証。少年は詐欺グループからスマホで指示を受け、周辺住宅に現金を受け取りにいく受け子だった。
産経ニュース
捕まるリスクの高い「受け子」で少年たちが犯罪者に
未成年の少年たちは主にお金を受け取りに行く「受け子」として詐欺グループから使われているようだ
彼らは詐欺グループ幹部らの素性などを知らないまま犯行に及ぶ
そして逮捕された場合は捨て駒のように切り捨てられることになるという
現金を受け取る「受け子」以外にも電話をかける役、見張り役、ATMから現金を引き出す役など
報酬は成功金額の3%～5%らしい
100万円の詐欺なら3万円～5万円
「この住所の家に行ってお金を受け取るだけ」と言われてこの報酬なら「割がいい」と思うのかもしれない
それが悪質な犯罪行為だとは深く考えずに
警察の話によると、詐欺グループは
「受け子の逮捕は一定程度、想定済み。受け子を使い捨てて、次の標的に移るだけ」
なのだそうだ
「割がいい」仕事などと考えるのはとんでもない
3万円～5万円の報酬で最もリスクの高い犯行をさせられているのだと気付いて欲しい
知り合いや先輩からの「甘い儲け話」やツイッターなどにある「簡単なバイト、詳しくはLINEで」などは犯罪知識の少ない未成年を陥れようとする罠だと思った方がいい
本当にリスクのない楽で簡単に儲ける話があるとすれば、そんなものは他人に勧めるはずがないのだから
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