西日本を西へ逆走するという異例の進路ををとった台風12号は現在屋久島の南西に位置している
今後若干東に移動したあと種子島・屋久島を1周するコースをとった後、東シナ海へ抜けると予想されている
台風12号、今後の進路予想
気象庁発表の台風進路の予報円
https://www.jma.go.jp/jp/typh/1812.html
これから990HPaから985hPaとやや発達し、中心最大風速も18m/sから23m/sと強まる可能性
予報円中心を赤線で表記してみた
黄色線はこれまでの進路
西日本豪雨被災地をくまなく横断した後、種子島周辺を1周した後中国へ抜けるコース
土砂災害などが心配され、三重県では7,000人、北九州では11万人を超える住民に避難勧告が出された
ここまで進路が予想を超えたものになった理由
台風は本来、偏西風により西から東に移動する
今回の台風12号は太平洋にある大きな高気圧、日本列島北にあるいくつかの高気圧に阻まれ東と北への進路が阻まれた
太平洋海上にある高気圧は通常ならもっと南にあるべきものらしい
さらに反時計回りの「寒冷渦(かんれいうず)」が日本の南に存在していたためその流れに巻き込まれて西へ移動することとなったようだ
寒冷渦とは
上空に寒気を伴った低気圧。対流圏上空の偏西風は常に南北に蛇行しながら地球をめぐっているが,南側に蛇行した部分が極端に発達すると,本体からちぎれて低気圧性の渦になる。この中心部には高緯度から来た冷たい空気が閉じ込められているため気温が低く,寒冷渦または寒冷低気圧と呼ばれる。切離低気圧ということもある。大気層が不安定で積乱雲が発達しやすく,冬季には日本海側に豪雪をもたらし,春には日本海側にかぎらず,雷雨やひょう,あられなどを降らせる。
通常と異なる条件が重なって、今回のような台風12号の異例の進路を進ませた
ここまでまっすぐ西に台風が進んだのは観測史上初めてということだ
相次ぐ災害や異常気象が地球の終焉を示唆しているとは考えたくはないが、これだけ続くと気持ちの良いものではない
特に今回の異常気象が地球温暖化などが理由であるなら、人間は自分の好き勝手な地球に対する行いへの「報い」を受けているのかもしれない
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