子供たちには待ちに待ったクリスマス
サンタを信じる子も、もうサンタはいないと悟ってしまった子供もクリスマスのプレゼントを楽しみにしていることだろう
もちろん、大人たちにとっても各地で行われるクリスマスイベントやイルミネーションに心踊らせ幸せな気持ちに包まれるクリスマスは年末の楽しみの一つだ
中には今年こそ「クリスマス中止のお知らせ」を期待する、何の予定もない寂しい大人達も少なからずいるのだろう
そんな「クリスマスなどなければいいのに」と思っている人には朗報かもしれない
この時期、中国に行けば「クリスマスのない世界」を存分に味わうことが出来るだろう
中国当局が中国各地での「クリスマス中止令」が下された。
中国、北京近くの都市である廊坊市都市局は、街中の店が路上にクリスマスツリーを立てたり装飾や照明を照らしたりするなどのクリスマスプロモーションを禁止するようにと命令。
社会を秩序を乱すという理由で屋外のクリスマス公演や宗教活動をすることも厳しく禁止しており、市民がこれを発見した場合、すぐに通報するように呼びかけた。
クリスマスイブの24日夜には露店がクリスマスの靴下やリンゴ、サンタクロースの人形などを売ることを大々的に取り締まる方針。
他の地方政府の教育当局は、各学校に送った公文書で「クリスマスを厳しく禁止し、学生がクリスマスの活動に参加せず、プレゼント交換もしないようにしてほしい」と指示。
廊坊市では「クリスマス中止」となっているようで、楽しくクリスマスを祝う人を見かけたら市当局に通報するようにと市民に呼びかけているとのこと
廊坊市は人口400万近くになる大都市だ
横浜市とほぼ同じ人口
一昨年までこのような「クリスマス中止令」など行われておらず、中国内ではどこでも盛大にクリスマスを楽しんでいたので廊坊市市民がさぞがっかりしていることだろう
クリスマス禁止の理由としては
クリスマスセールやデコレーションを禁止した。大量のゴミが出て、グリーン都市としての評価に響くからだという。
なども報じられている
中国の各都市では「全国文明都市」コンテストで高い評価を得るとこが重要とされているようで、ゴミの少ないエコな都市というのも評価基準の一つなのだという
このような「クリスマス中止例令」は各地で行われており広がりをみせつつあるという
中国の憲法では宗教信仰の自由は認められており、こうした行政の介入は本来あるべき姿ではないだろう
一部では「欧米文化の流入」を良しとしない理由でクリスマスを禁じている地域もあるらしい
共産主義国家の中国において絶大な権力を持つ習近平国家主席
彼は国民を国家に対する貢献度によって格付けしようとしているとも言われている
「クリスマス中止令」は中国の望む理想の国家にとって自由と平等を基とする欧米文化を排除したい習近平国家主席の気持ちの表れかもしれない
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